適正年収の調べ方|転職会議・OpenWorkで本気のリサーチをする方法
4ソース組み合わせの適正年収算出
「適正年収」を知らないと、交渉でも勝てない
未経験転職で「いくら要求していいか分からない」と困る人が多い。これは交渉以前の問題だ。適正年収=市場価格を正確に把握していないと、希望年収を低く設定して自滅するか、高すぎて書類落ちする。今回は4つのリサーチソースを組み合わせて、自分の市場価格を正確に算出する方法を解説する。
ソース①:転職会議(口コミの定番)
転職会議は社員・元社員の口コミと年収レンジが見られるサイト。会員登録(無料)で、企業ごとの「20代の平均年収」「職種別年収」を確認できる。
使い方
- 志望企業を3-5社検索
- 「年収」タブで20代/30代/役職別を確認
- 口コミから「未経験入社者の初年度年収」を抽出
注意点:口コミは古い情報が混じることもあるため、直近2年以内の投稿を優先する。
ソース②:OpenWork(旧Vorkers、年収データが豊富)
OpenWorkは転職会議より公式色が強く、データの精度が高い。特に大手企業の年収データに強み。
使い方
- 志望企業の「年収・給与」タブをチェック
- 「年齢別」「役職別」「職種別」で複数軸の数字を取得
- 「年収を上げる方法」セクションで業界トレンドを把握
ソース③:doda年収査定(自分の市場価格を算出)
dodaの「年収査定」は、自分の経歴を入力すると市場価格をAIで算出してくれる。15分の入力で、現在の年収と「同等経歴の平均年収」が分かる。
使い方
- 会員登録(無料)
- 経歴・現職年収・希望業界を入力
- 査定結果から「未経験補正後の市場価格」を確認
ソース④:エージェント担当者のヒアリング
最強のソースは「エージェント担当者の本音」。担当者は毎月10-30件の年収交渉を見ているプロ。「私の経歴で、未経験から狙える業界・職種の年収レンジを教えてください」と聞くと、5-10分で本音を語ってくれる。
有効な質問例
- 「私の経歴で、20代未経験OK求人の年収レンジは?」
- 「年収を50万円上げるには、どんなスキル/経験が必要?」
- 「希望500万で書類落ちが続いていますが、現実的な数字は?」
4ソースを組み合わせる「適正年収算出フロー」
4ソースから得た数字を、以下のフローで集約する。
- 転職会議 + OpenWorkで志望企業3-5社の「20代の平均年収」を出す
- doda年収査定で「自分の市場価格」を出す
- エージェント担当者に「未経験補正後の年収レンジ」を聞く
- これらの数字の中央値±10%を希望年収にする
編集長の実例(Webエンジニア→SaaS PdM)
- 転職会議:志望企業の20代平均 480万
- OpenWork:同企業の20代後半平均 520万
- doda年収査定:私の市場価格 510万
- エージェント:「未経験PdMなら480-540万が現実的」
中央値は510万。これに+10%の561万を「希望年収」、最低ラインを480万で交渉に臨んだ。最終内定は580万円で、希望年収を上回った。
業界別の年収レンジ(2026年4月時点)
編集部の取材+公開データから、未経験で入りやすい業界の年収レンジは以下。
| 業界・職種 | 20代未経験初年度 | 30代未経験初年度 |
|---|---|---|
| IT営業(SaaS BtoB) | 380-450万 | 450-550万 |
| Webエンジニア(自社開発) | 400-500万 | 500-600万 |
| Webエンジニア(SES) | 350-420万 | 400-480万 |
| カスタマーサクセス | 380-450万 | 450-550万 |
| Webマーケター | 350-450万 | 450-550万 |
| 事務(一般) | 280-350万 | 320-400万 |
| 事務(経理・人事) | 320-400万 | 400-500万 |
このレンジを「自分の経歴で取りに行ける最大値」として、希望年収を設定する。
3回目の業界変え時、エージェント担当者に「希望580万で書類落ちが続いていますが、現実的な数字は?」と聞いた。返答は「私の経歴では510-540万が中央値、580万は理想値」。実際にその範囲で内定を取り、交渉で580万まで上げた。「中央値で書類を通し、希望値で交渉する」が、未経験転職の年収最大化術だ。
適正年収を知らずに交渉するのは、地図なしで航海するのと同じ。転職会議・OpenWork・doda・エージェントの4ソースを15分で集めれば、自分の市場価格は正確に出る。「未経験だから安くて当然」は、市場を知らない人の自滅思考だ。